遠近両用メガネで疲れるのはなぜ?原因と対策を眼鏡作製技能士が解説
- 豆知識
目次
「遠近両用メガネにしたら目が疲れる」
「肩こりや頭痛がするようになった」
「遠近両用は疲れると聞いて不安」
遠近両用メガネを検討している方や使い始めたばかりの方から、このような相談をいただくことがあります。
確かに遠近両用メガネは、単焦点レンズとは見え方が異なるため、疲れを感じることがあります。しかし、必ずしも「遠近両用だから疲れる」というわけではありません。
遠近両用メガネで疲れる原因は、時間の経過で解決する『慣れ』の問題だけでなく、度数やアイポイント、フィッティングのわずかなズレにあることも珍しくありません。
この記事では、遠近両用メガネで疲れる原因と対策について詳しく解説します。
国家資格「眼鏡作製技能士」が教える『遠近両用メガネ』に慣れるコツを解説します!
遠近両用メガネで疲れることはある?

結論から言うと、遠近両用メガネで疲れを感じることはあります。
遠近両用レンズは1枚のレンズの中に、遠くを見る度数、中間距離を見る度数、近くを見る度数が縦に配置されています。
そのため、単焦点レンズとは異なる視線の使い方や頭を動かすことが必要になります。
特に初めて遠近両用メガネを使用する方は、視線の使い方や頭を動かすなど普段と違った動作が必要なため、慣れるまで疲れを感じることがあります。
遠近両用メガネで疲れる主な原因
初めての遠近両用で見え方に慣れていない

もっとも多い原因です。
遠近両用レンズは、見たい距離に応じて視線を上下に動かします。
どこを見ても均一に見えていた単焦点レンズとは異なり、遠近両用は「見たい位置にピントを合わせる」必要があるため、慣れるまでは目や脳が疲れることがあります。
まずはレンズのどの部分で見るとどこまでの範囲がきれいに見えるのか、視線や頭を動かして確認しながら、焦らずに目をなじませていくのが自然に慣れるコツです。
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度数が合っていない
遠近両用メガネでは、遠くの景色をクリアにする度数と同じくらい、スマホや読書などの近距離をラクに見るためにプラスする「加入度数」の合わせ方が重要です。
加入度とは、遠くを見るための度数と近く(手元)を見るための度数の差のことです。
- 遠くの度数が強すぎる
- 加入度数が強すぎる
- 左右のバランスが合っていない
このような場合、必要以上に目が頑張ってしまい疲労につながります。
アイポイントが合っていない

遠近両用メガネは、レンズ上のどの位置を通して見るかによって見え方が変わります。
そのため、アイポイント(瞳の位置)の測定が非常に重要です。アイポイントとは、レンズ上で瞳が来る位置のことを指します。
遠近両用レンズは、この位置を基準に遠くを見る部分や近くを見る部分が設計されているため、アイポイントがズレていると本来の性能を発揮できません。
特に最近の高性能な遠近両用レンズは、一人ひとりの目の位置や掛け方に合わせて設計されるため、正確なアイポイント測定が快適な見え方のために欠かせません。
遠近両用メガネで疲れを感じる場合、度数やレンズ設計だけでなく、アイポイントが適切に測定されているかを確認することも大切です。
フィッティングが合っていない(フレームが歪んでいる)

遠近両用メガネは掛け位置が非常に重要です。
メガネが下がっていたり傾いていたりすると、見え方に影響します。またフレームの歪みにより、レンズの正しい位置にアイポイントが来ていないことで、見え方がスッキリせず違和感を感じることがあります。
その結果、無意識に姿勢が悪くなったり首を動かしたりして疲労につながることがあります。
遠近両用メガネはレンズ選びだけでなく、「視力測定」「アイポイント測定」「フィッティング」の3つが揃って初めて本来の性能を発揮します。
そのため、疲れや見えにくさを感じる場合は、レンズの問題だけでなく測定や掛け具合も確認することが大切です。
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目の疲れだけでなく肩こりや頭痛が起こることも

遠近両用が合っていない場合、以下のような症状につながることがあります。
- 肩こり
- 首こり
- 頭痛
- 姿勢の悪化
これは見えにくい部分を補うために、顎を上げたり首を前に出したりすることが原因です。
特にパソコン作業が多い方は注意が必要です。
遠近両用メガネは万能ではない

遠近両用メガネは、1本で遠くから近くまで見られる便利なレンズです。
しかし、すべての距離を完璧に見られる万能なメガネではありません。
遠近両用レンズは、遠くを見る部分から近くを見る部分までを1枚のレンズに配置しているため、それぞれの見える範囲には限界があります。
例えば、
- 長時間のパソコン作業
- 読書や手芸などの近業作業
- ゴルフやスポーツ
など、特定の用途では専用メガネの方が快適な場合もあります。
遠近両用メガネで疲れを感じる方の中には、レンズが合っていないのではなく、使用環境に対してレンズの種類が適していないケースも少なくありません。
「1本ですべてをまかなう」のではなく、「用途に合わせて使い分ける」という考え方も大切です。
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遠近両用メガネで疲れるときの対策
まずは1〜2週間使ってみる

初めての遠近両用メガネの場合、多くの方は数日から2週間程度で慣れていきます。
違和感があるからとすぐに使用をやめてしまうと、慣れる機会を失ってしまいます。
まずは安全な環境で少しずつ使用時間を増やしてみましょう。
顔ごと向けることを意識する
遠近両用メガネは視線だけではなく顔ごと対象物へ向けることが大切です。
特に、階段を降りるときはあえて顔を動かさないと遠近両用の近用部分で階段をみるため、大変危険です。
また意識して顔を動かすと疲れが軽減することがあります。
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購入店でフィッティング調整を受ける

遠近両用メガネは高さの調整や角度の調整によって改善するケースが少なくありません。
違和感がある場合は我慢せず相談しましょう。
度数やアイポイントの再確認をする

2〜3週間使用しても改善しない場合は、度数やアイポイントの見直しが必要なことがあります。
こちらも眼鏡店に相談して交換するようにしましょう。
保証があるメガネ店が多いので、無償で交換してくれることがほとんどです。
ライフスタイルに合わせてメガネを使い分けるのもおすすめ
遠近両用メガネで疲れを感じる場合は、用途に応じた専用メガネを併用することで快適になることがあります。
生活シーンに合わせた最適なレンズ選びは専門的な判断が必要になりますので、必ずメガネ店で相談するようにしましょう。
その際に困っていることや見たい距離などをしっかり伝えることが大切です。適切なレンズを提供してもらいましょう。
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デスクワークが多い方

パソコン専用(近々レンズ)メガネや中近レンズがおすすめです。
遠近両用よりも中間距離の視野を広く確保できるため、首や肩への負担を軽減できる場合があります。
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読書や手芸が趣味の方

老眼鏡や近々レンズの方が快適なことがあります。
長時間の細かい作業では、近くの視野を広く確保できます。
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運転が多い方

運転重視の遠近両用レンズや運転専用メガネが適している場合があります。
特に夜間運転では見え方の快適さに差が出ることがあります。
遠近両用メガネは日常生活用として活躍しますが、ライフスタイルに応じて、専用メガネを併用することで、より快適な視界を得られることがあります。
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まとめ|遠近両用メガネが疲れる要因の解決は眼鏡店への相談からはじまる

遠近両用メガネで疲れる原因には、以下の要因が考えられます。
- 見え方への慣れ
- 度数の問題
- アイポイントのズレ
- フィッティングの問題
- 使用環境とのミスマッチ
遠近両用メガネは日常生活を快適にする便利なレンズですが、すべての場面に最適な万能レンズではありません。
長時間のパソコン作業や読書など、特定の用途では専用メガネの方が快適な場合もあります。
大切なのは「遠近両用か、それ以外か」ではなく、ご自身のライフスタイルに合ったメガネを選ぶことです。
見え方に違和感や疲れを感じる場合は、我慢せずに眼鏡店へ相談し、現在の生活環境に合ったレンズやメガネの使い方を見直してみましょう。
国家資格「眼鏡作製技能士」のいる『メガネの一真堂 飯田本店』
メガネの一真堂 飯田本店には、国家資格である眼鏡作製技能士が在籍しております。
お客様一人ひとりの目の状態や度数、ライフスタイルはもちろん、フレームとの相性やお顔へのフィッティングまで総合的に考慮し、最適なレンズ設計をご提案いたします。
特に遠近両用メガネは、レンズ選びだけでなくフィッティングやアイポイント測定が見え方を大きく左右します。当店ではフレームを適切にフィッティングした上で、一人ひとりに合わせた正確な測定を行っております。
快適な視界で毎日のメガネライフをお楽しみいただけるよう、購入後の調整やアフターケアもしっかりサポートいたします。
また、視覚検査や見え方のご相談はいつでも無料で承っております。遠近両用メガネをご検討中の方や見え方にお悩みの方は、ぜひご予約のうえお気軽にご来店ください。
