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車を運転するなら知っておきたい遠近両用レンズのメリットとデメリット

遠近両用メガネは1本で近くや遠くが見やすくなるメガネです。車の運転にも使い方さえマスターすれば快適にお使いいただけます。
ただし、初めて遠近両用メガネを使用する場合には適応期間が必要なため、家の中や職場などで少しずつ慣らしていくことをおすすめします。
今回は遠近両用メガネを車の運転時にも快適に使うコツをまとめてみました。

累進レンズとはどんなレンズ?種類や注意点をまとめてみました

遠近両用メガネとは?

遠近両用メガネはレンズの上部に遠方が良く見える度数、レンズの下部に近方が良く見える度数と徐々に度数が変化していきます。そのため、運転する際にはなるべくレンズの上部を使うことで遠方の視野がスッキリ見えるようになります。

初めての遠近両用レンズは不安?失敗しないために仕組みを理解して快適に過ごすには?

遠近両用メガネで運転するコツ

レンズの中の見える位置を把握する

遠近両用 見える範囲確認

遠近両用レンズは度数が上下に変化していきます。特にレンズの右下、左下はゆがみが出やすく違和感を覚えることがあります。そこで一点を見つめて首を上下に動かすと見える範囲がなんとなく理解できると思います。同様に一点を見つめて、首を左右に振るとぼやけるところとくっきり見える範囲を感じると思います。見たいものが見やすい首や顔の位置を把握することで、運転中の車間距離、カーナビなど距離に応じたスムーズな対応が可能になります。

遠近両用に慣れてから使用する

遠近両用 慣らし方

上記のように一点を見つめて見える範囲を把握するまでは、デスク周りや読書など座って慣れる→家や職場など室内で慣れる→運転や日常的に使うと段階を踏み、徐々に行動範囲を広げることをおすすめします。
運転中は、とっさの判断が必要な場面も出てきます。安全に運転するためにも使い方をマスターしてから使い始めましょう。

視線ではなく、顔を動かして見るようにする

遠近両用 運転 視線

視線を動かすと横や斜めに視線が動くため、遠近両用レンズのくっきり見える部分から外れる可能性があります。サイドミラーを見る際やバックをするときに目視で確認される方や左右確認するときなどは、顔ごと動かして見るようにしましょう。

姿勢やシートの角度に気を付ける

遠近両用メガネ 運転姿勢

運転中にヘッドレストへ頭を着けて運転する方はシートの角度が直角になるようにしましょう。シートの角度が緩やかになるとレンズの中間や近用部分に目線が入るため、ぼやけてしまい、運転に必要な視力を確保することができなくなってしまいます。

運転用遠近両用メガネの選び方

フレームの上下幅が大きいものを選択する

遠近 メガネの選び方

遠近両用レンズは度数の変化が上下で起こるため、フレームの上下幅が3㎝以上のものをおすすめします。上下幅が広いフレームを選択すると度数の変化は緩やかに変化していきますが、狭いタイプでは凝縮されます。そのため、ゆがみを感じやすく運転に支障をきたす場合があります。

ゆがみのすくないレンズを選択する

累進レンズ種類

運転で遠近両用をかける際に最も重視したいのがどれだけゆがみを減らし、はっきりとした視野を広く保てるかという点です。
遠近両用レンズは必ずゆがみが起こるものです。このゆがみを抑えるには設計の良いレンズを選択することではっきり見える範囲が広くなります。上の画像の色がない部分が見える範囲の目安です。設計が良い物ほど見える範囲が広がり、ゆがみを抑えてくれます。
設計には「外面累進」、「内面累進」、「両面累進」、「インディビジュアル」などの種類があります。

遠近両用レンズの最高峰「インディビジュアルレンズ」とは?

累進帯長のバランスが良い物を選択する

累進帯長

累進帯長とは、遠用から近用までの度数が変わる長さを表します。一般的には11㎜の短いタイプと14㎜の長いタイプがあり、選択したフレームやお客様の回旋量に合わせて累進帯長を決めます。
長いタイプの方がゆがみを感じる具合が少ないので、運転用は長いタイプがおすすめです。
設計が良いタイプは細かく累進帯長も選択できますので、ご相談くださいませ。

遠近両用レンズの累進帯長ってなに?

顔にフィットするフレームを選択する

メガネサイズ選びのポイント

顔にしっかりフィットするフレームを選択することで、快適な装着感を得ることができます。メガネのサイズや顔のバランスの取れたフレームを選択しましょう。
とくに鼻パットがついているフレームをおすすめします。理由としてはフレームがゆがみ、目の位置がずれた場合も修正が可能です。
また軽量なフレームを選んでいただくと、レンズの重みを加味してもかけ心地よくお使いいただけます。

遠近両用メガネで運転するメリット

カーナビやスピードメーターが鮮明に見える

遠近両用メガネは上下に遠方から近方まで徐々に度数が変化していきます。見たい距離がバランスよく見えるので、遠方だけのメガネでは見えにくいカーナビやスピードメーターが鮮明に見えるようになります。

徐々に近づいてくる看板や標識を見逃す心配が少なくなる

遠近両用 運転 標識

距離感で見え方が異なる遠近両用メガネは徐々に近づいてくる看板や標識がぼやけることなく認識できます。そのため、道路上で必要な情報を見逃す心配を減らすことが出来、目的地へもスムーズにたどり着けることでしょう。

遠近両用メガネで運転するデメリット

視界が狭く、ゆがみを感じる

遠近両用メガネで運転する最大の問題点です。遠近両用レンズは裸眼や単焦点レンズとは違い、どうしても視野が狭くなってしまいます。そのため、見たい距離にあわせて視線や顔を動かして焦点を合わせる必要が出てきます。運転に使用する際は、遠近両用レンズに慣れた状態から使い始めるようにしましょう。

慣れるまでに時間がかかる

遠近両用レンズは冒頭でもお伝えしていますが、慣れるまでにデスク周り→室内→屋外と徐々に行動範囲を広げていく必要があります。違和感を感じない方は問題ありませんが、特に車の乗り降りや階段の下りなど足元を見る時にどうしてもレンズの近用部分が目線に入ります。そのため、フワッと浮いたような感覚を感じやすく、気分を悪くする方もいらっしゃいます。
その際はレンズの遠方部分で足元を見る必要がありますので、極力頭を下げたり、あごをひいて遠方部分で見るようにしましょう。

遠近両用メガネで快適に運転しましょう

遠近両用 運転

遠近両用レンズは慣れてしまえば運転に最適なメガネです。視界の切替がスムーズになり、運転に必要な標識やスピードメーター、カーナビなど見たい指標が容易になります。
慣れるのに時間はかかるかもしれませんが、日常生活や運転に快適さをもたらしてくれます。
定期的なフィッティングとメンテナスを行い、快適なドライブを楽しんで下さい。

一真堂は全国でも有数の高品質レンズの取扱いビジョンライフサロン加盟店です。
ゆがみの少ない最新設計の高品質レンズを取り扱える店舗となりますので、ぜひご相談にお越しくださいませ。

認定眼鏡作製士