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メガネを自分で調整やメンテナンスはできる?できること、やらない方が良いことを解説します

メガネを毎日使っていると ぶつけてフレームが歪んでしまった、掛け心地が悪くなってしまったなどの不具合はどうしても起こります。
その都度「メガネ店に調整をお願いするのは億劫だな」、「自分で調整できないだろうか?」とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。
メガネフレームは細かいパーツの集合体であり、見た目よりも実は繊細な構造を持ちます。
この記事ではメガネを自分で調整できること、やらない方が良いことを詳しく解説します。

メガネ自分で調整

自分で出来ること

①丁番(ヒンジ)のネジ締め

メガネを使用していると徐々に丁番(メガネのテンプルを折りたたむ可動部分)のネジが緩くなったり、または皮脂汚れ等が隙間に詰まって逆にキツくなったりしてきます。
丁番ネジは慎重に行えば自分で無理なく調整できる部分です。
畳んだメガネを持ち、横にしてもパタパタとテンプルが開かず、尚且つ適度な力加減で開くことができる位の締め具合に調整しましょう。
メガネ専用ドライバーはメガネ店だけでなくホームセンター、100円ショップでも購入が可能です。

メガネ自分で調整
開いたメガネを横にしてもテンプルが自重で下がらない位の締め具合が理想です

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フレームの機能性の決め手「丁番(ヒンジ)」について解説

作業時はフレームやレンズが傷付くのを防ぐため、ハンカチなどでメガネ本体を覆って行ってください。また、ネジの頭を潰さないようドライバーは上から真っ直ぐに当て、しっかり押さえ付けながら慎重にゆっくり回すのがコツ。
しかしメガネ用の精密ドライバーは小さく先端も細く鋭利なため、扱いが少し難しいので自信のない方はお気軽に当店へお持ちください。

メガネ自分で調整
画像のように机のフチに押し当てると安定して作業できます。

②クリーニング

顔に密着するメガネは皮脂や整髪料などの汚れが付きやすく、他にも付着した細かいホコリやチリが原因でレンズに小傷が付いてしまうこともあります。
また、あまりにもお手入れを怠ると緑青(ろくしょう)という青緑色の錆(サビ)が出て、見た目も悪くなってしまいます。
ご家庭にある物で簡単にご自分でクリーニングは可能です。体の一部と言っても過言ではないメガネを1日の終わりにちょっとした手間で清潔に保ちましょう。

メガネ自分で調整

▼詳しいクリーニング方法と手順はこちらから
メガネ、サングラスを長持ちさせるお手入れ方法をお伝えします
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自分でやらない方がいいこと

①歪み直し(型直し)

思いがけずぶつけてしまいフレームが歪むことがあります。歪んでしまったメガネは掛け具合が悪くなり、耳や鼻などに痛みが出ます。
また顔や目に対して位置がズレることにより、見え方にも悪影響が出てしまいます。
メガネには正しい形や各パーツの適切な角度があります。その角度やテンプルの開き具合などは人それぞれの顔に合わせて微細な調整が必要なため、自分で調整するのはお勧めできません。
このケースは是非、調整のプロであるメガネ店にご依頼ください。

メガネ自分で調整
ここまで歪みが激しいとご自身での修復調整はほぼ不可能です メガネ店へ依頼しましょう!

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②レンズ入れ

①と同様ぶつけたり強い衝撃が加わるとレンズがフレームから外れることがあります。
フルメタルフレーム(レンズの縁を一周メタルのリムで取り囲み、ネジで留めるタイプのフレーム)は、リムに歪みがなければメガネ用の精密ドライバーを使いご自分ではめることは可能です。

メガネ自分で調整
フルメタル(全周フチ有り)フレーム

しかしナイロール、セルフレーム、ツーポイントフレームのレンズをご自分ではめるには、専用の工具や部品等が必要であり特殊な技能も必要とされるため、ご自身ではやらずにメガネ店へご依頼ください。

メガネ自分で調整
左上:ナイロール 右上:セルフレーム 左下:ツーポイント

③フィッティング(掛け具合の調整)

フィッティングは快適な見え方や掛け心地に直結するデリケートな作業になります。
テンプルの左右幅や曲げ具合、鼻パッドの角度調整、レンズ角度、水平バランスなど見るべきポイントは多岐に渡ります。
掛け具合が緩くなり、ずり落ちるようになってしまったメガネをご自分でフィッティングするには、特殊な技能や正しい知識が必要なため、このケースもご自身でやらない方が賢明です。

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④鼻パッドの取り付け

外れてしまった鼻パッドの取り付けは、先に解説した丁番のネジを締めるのと同じドライバーで行うことが可能です。
しかし鼻パッドが外れた時点で専用の細く小さいネジが紛失している可能性が高く、また取り付け時にドライバーでレンズを傷付けてしまう危険性が伴うため、これも是非メガネ店にお任せいただきたい事例です。

メガネ自分で調整

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まとめ

慣れない調整を自分でやろうとした結果、フレームやレンズを傷付けてしまう可能性もあるので、メンテナンスの大半はメガネ店にお任せください。
メガネには鼻パッドやネジ等、定期的に交換が必要な消耗部品もあるため、不具合はないかのチェックも兼ねてお気軽にメンテナンスをお申し付けください。

認定眼鏡作製士