「緑青(ろくしょう)」メガネに現れる青緑色の汚れの正体とは?原因と対処法を解説。
毎日メガネを常用される方はご存知かと思いますが、徐々に丁番(レンズが収まる本体とテンプルを繋ぐ金属製のパーツ)や鼻パッド等の金具部分に青緑色の汚れが出てきます。
これを緑青(ろくしょう)と言います。カビのような、一見ただの汚れとは思えない見た目で、人に不衛生な印象を与えてしまいます。
緑青はメガネを常日頃常用する人ほど避けて通れないものですが、日々のお手入れで発生を最小限に抑えることができます。
緑青発生の要因と対処法を解説します。
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緑青とは?
その色からカビかと思われがちですが実は錆(サビ)です。メガネパーツの金具に含まれる銅が錆びて青緑色に変色します。
屋外にある銅像や、自由の女神像が青緑色をしているのも、材質が青銅製であるため表面に一層錆がかかっているからです。
緑青発生の原因
緑青は「銅」が酸化して起こる化学反応です。
サビの発生する要因は「汗」や「皮脂」などに含まれる塩分が反応して起こります。
いかにも体に悪そうな見た目ですが、錆なので基本的に人体には無害です。
しかし、緑青の最大のデメリットはやはりその見た目から、お手入れが行き届いてない不潔なメガネを掛けているだらしない人、というイメージを持たれてしまうというところではないでしょうか?
メガネは顔に密着させて使う道具である性質上、お手入れを怠ると緑青は発生してしまいます。
しかし、メガネを外した際に一日一回就寝前などに洗浄をすることで、発生を抑えることができます。
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緑青が出てしまった際の対処法
メガネ屋さんでできる対処法
①超音波洗浄
ブラシで擦って汚れを落とした後に超音波洗浄機にて洗います。ブラシが届かない隙間に入り込んだ汚れまで落とすことができます。
ブラシでも落としづらい場合は、レンズ、鼻パッド、テンプルなどの各パーツを分解した上で超音波洗浄機にかけます。
②パーツ交換
緑青が奥まで入り込んでしまって物理上綺麗にすることが不可能な鼻パッドや先セル(テンプルの耳に引っ掛かる部分のシリコン性のパーツ)や、錆が酷すぎて締めても機能を発揮できないほど細くなってしまったネジなどは、新品に交換する対応となります。
パーツ交換されたメガネは見た目も良くなり、カタつきもなくなり、それだけでかなり見違えるようにブラッシュアップされます。
ネジの交換は基本的には無料。一真堂にてご購入のメガネであれば、鼻パッドはサービスにて無料交換させていただきます。その他のパーツ交換は有料となります。
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③その他の対応策
上記で紹介した備品パーツ以外の、テンプルやフロント(レンズがはまっている枠のパーツ)等、メガネのフレーム本体に落とせないほどの緑青が発生してしまった場合の対応策として、
- パーツ自体を新品に交換する
- 修理メーカーで再メッキ(再塗装)する
という方法もあります。
メーカーにパーツの在庫があれば、お取り寄せして交換が可能です。
在庫が無い場合はメガネ修理専門のメーカーにて再メッキ(再塗装)する方法もあります。在庫確認、見積もり依頼等、是非スタッフにお気軽にご相談ください。
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まとめ
緑青はメガネを毎日常用する方ほど避けられないものですが、その性質を理解すればきちんと予防することができ、実際に出てしまっても対応できることがご理解いただけたかと思います。
緑青はメガネのメンテナンスやクリーニングが日頃行き届いているかどうかを測るバロメーターとも言えます。
メガネはお顔の真ん中にあり、全身の中でも1番見られるものです。どんなにお洒落でカッコいいメガネを掛けていても緑青だらけのメガネではイメージダウンしてしまいます。
緑青が気になりましたらお気軽に一真堂にお持ち頂きご相談ください。メンテナンスされた清潔なメガネで快適な視生活を送りましょう。