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メガネ「ずり落ち」の原因と対策、自分で簡単にできる予防法を解説

メガネ ズレ落ち

ずり落ちるメガネを掛け続けると起こるデメリット

  • メガネとしての光学性能が十分発揮されず見えづらい
  • 眼精疲労、頭痛、肩凝りなどの身体的精神的なストレスが起こる
  • 鼻当てや耳に掛ける部分の正常ではない当たり具合から起こる違和感や痛み
  • 見た目が悪くだらしなく見えてしまい、その人のパーソナルイメージや評価を下げてしまう
  • 無駄にメガネを触りすぎるので、汚れたりメガネの劣化が早まってしまう

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メガネのフィッティング(掛け具合いの調整)、技術によって変わる見え方や見られ方。その重要性を分かりやすく解説!

ずり落ちが考えられる主な原因

①経年変化によるメガネの変形

形ある物の宿命として毎日使い続けるうちにぶつけたり、フレームに掛かる負荷の蓄積により歪んだり、広がったりして掛け具合が緩くなってしまいます。

②経年劣化で各パーツにヘタリや緩みが出てくる

化粧品や皮脂、汗などが原因で鼻パッドのシリコンが劣化して摩擦力が落ちたり、耳に掛ける部分のテンプルが痛んだり伸びてしまい、ずり落ちてきてしまいます。

対処法

①メガネ店で調整、パーツ交換をしてもらう

やはりこれが1番確実な対処法になります。フィッティング(掛け具合の調整)には正しい知識、技術、専用工具などが必要です。
経験豊富なスタッフがフレームの状態を見て必要な調整やパーツ交換などの判断をします。
自分でやろうとして逆にフレームを傷めてしまわないよう、直ぐにお持ち頂ければと思います。
特にメガネを掛ける小さなお子さんは自分では判断がつかず、そのまま使い続けてしまうこともあるため、親御さんは常日頃気にかけて見てあげてください。

子供メガネ ズレ落ち

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「メガネの消耗パーツ」意外と知らない?交換可能なメガネの部品について解説

②ずり落ち防止アイテムを使う

【鼻パッド】

アーム付きの鼻パッドが付いているフレームであれば、調整やシリコン素材の鼻パッドに交換することで摩擦力が上がり落ちにくくなります。

セルフレームなどの鼻パッドが元々付いていないタイプのフレームには、ずり落ち防止のための後付けシリコン鼻パッドが販売されています。
柔らかいシリコンにより、肌との摩擦力が高まりずり落ちにくくなります。
鼻筋への当たりが優しくなり、痛くなりにくいという効果も期待できます。

セルシール 鼻パッド

また、鼻パッドを調節することが出来るクリングスアーム(鼻パッドとフレーム本体を繋ぐ細い金属線のこと)を後付けすることも可能です。ずり落ち防止対策としてだけでなく、鼻が高くない方、まつ毛がレンズに当たってしまう方にもおすすめです。
特殊な加工になるので、フレームを専門メーカーへ送っての作業になります。料金、納期は店舗スタッフへお尋ねください。

クリングスアーム 鼻パッド

【メガネバンド】

仕事柄よく動いたりスポーツをする方ほど ずり落ちやすくなります。きちんとフィッティングされていても、あまりに動きが激しい場合には限界があります。
その際は、メガネを半強制的にお顔に固定する調節可能なメガネバンドが販売されています。活発に動くお子さんや、運動系の部活動をされている学生さんにもおすすめです。

メガネバンド

【延長テンプル】

フィッティングの重要なポイントであるテンプル(耳に引っ掛ける部分)を延長して耳への引っ掛かり力を高めて落ちにくくするパーツも販売されています。

メガロック

これらを一つまたは複数組み合わせることでより、ずり落ちにくくできます。
ここでご紹介したアイテムは一真堂にて取扱いしています。お気軽にご相談ください。

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メガネのパーツ(部品)の名称とリムの形状による印象やデザインを解説

自分でできる ずり落ち予防法

①片手で外さないようにする

メガネはお顔に対して真っ直ぐ着け外しがされることが理想です。
片手で外すという行為はメガネの扱いが無造作になりがちです。外す際、左右どちらかに負荷が掛かりテンプルが外に広がっていきます。この蓄積により、フィッティングがズレてメガネが ずり落ちるようになってしまいます。
メガネは両手で真っ直ぐ外すように心掛けましょう。

メガネ ズレ落ち防止

②正しいやり方でこまめな洗浄を心掛ける

前述した通り化粧品や皮脂、汗が原因でメガネの劣化は進みます。
常にメガネをクリーンな状態で使用することで、経年劣化の速度を遅らせたり、無駄にメガネを触りすぎたりせずに済むので、結果傷付きや変形のリスクを減らすことに繋がります。
ご自宅でできる簡単なクリーニングの方法をご紹介します。

【専用のメガネ洗浄液、もしくは食器用中性洗剤を十分に希釈したものを使用する】

中性洗剤は原液で使用するとレンズのコーティングの剥がれなどのリスクがあるので、よく薄めて使うようにしましょう。爪を立てず指の腹を使って優しくレンズ、フレームの汚れや皮脂を洗浄します。

【流水でしっかり洗浄液を落とす】

お湯洗いは厳禁です。ほとんどのメガネレンズはプラスチック製であるため、熱による変形の危険性があり、また急激な膨張収縮によりコーティングがヒビ割れを起こしてしまいます。

【柔らかめの布やガーゼで水分を拭き取ります】

ティッシュや粗い布で擦るとレンズに傷が付いてしまうので注意しましょう。

【メガネ専用クロスで仕上げ拭きをします】

レンズ表面に皮脂等汚れが残らないように拭き取ります。蛍光灯などの照明越しにレンズを覗くと拭き残しの有無が容易に確認できます。

▼関連記事 お手入れの詳細はこちらをご覧ください。
メガネ、サングラスを長持ちさせるお手入れ方法

メガネ クリーニング

③メガネを外した際は極力ケースに入れて保管

メガネを直に胸ポケットやバッグなどに無造作に入れないように心掛けることで、歪みのリスクを抑えられます。

メガネケース

④高温多湿の環境に置かない

直射日光の当たる場所や、特に夏場の車の中に置きっぱなしにすると、高温によりフレームやレンズが変形してしまいます。

メガネ取扱い注意点

まとめ

メガネは購入当初は快適に使用できていても、毎日使っているうちに様々な要因により徐々に歪んだり広がったりして、いずれは ずり落ちてきてしまいます。
しかし、正しい知識を持って日々のメガネの取り扱いに注意し、メンテナンスすることで ずり落ちのリスクを軽減することができます。
快適なメガネライフを送れるよう、この解説を参考にしてしていただけたら幸いです。

もちろん、掛け具合に違和感を感じるようになってきたら直ぐにメンテナンスにお持ちください。
一真堂ではご購入後のアフターフォローも責任を持って対応いたします。お気軽にお越しくださいませ。

メガネ作製技能士