少年野球・中学野球・高校野球でサングラスは使える?大会ルールや選び方を解説します。
- 豆知識
目次
近年の猛暑や紫外線量の増加により、少年野球や中学野球でも「子どもの目を守ること」の重要性が注目されています。
これまで日本では、サングラスはファッションアイテムというイメージが強く、「野球でサングラスを掛けるのはどうなの?」と思われる方も少なくありませんでした。
しかし近年では、紫外線やまぶしさから目を守り、安全にプレーするためのスポーツアイウェアとしてサングラスを活用する考え方が広がっています。
実際に、ボーイズリーグやリトルシニア、日本高等学校野球連盟(高校野球)では、一定の条件を満たしたサングラスの使用が認められており、紫外線対策やまぶしさの軽減、安全なプレー環境づくりの一環として活用される場面も増えてきました。
この記事では、「軟式野球」と「硬式野球」それぞれの違いを含め少年野球・中学野球・高校野球でサングラスは使えるのか、選び方のポイントなどを解説します。
紫外線が及ぼす、子どもの目への影響についてはこちらをご覧ください。
少年野球・中学野球・高校野球でサングラスは使える?

結論から言うと、使用できる大会は増えています。
ただし、すべての大会で自由に使用できるわけではなく、所属リーグや大会ごとにルールが定められています。
現状では安全性や競技の公平性を保つため、使用できるレンズカラー、レンズの濃さ、フレームの形状などが細かく定められている場合があります。
そのため、購入前には必ず所属するチームや大会の規定を確認することが大切です。
なぜ野球でサングラスが認められるようになったのか

では、なぜ近年になってサングラスの使用が広がってきたのでしょうか。
大きな理由は、子どもたちの目を守る必要性が高まっているからです。
野球は長時間屋外で行うスポーツです。真夏の炎天下では数時間にわたって紫外線を浴び続けることも珍しくありません。
近年、この考え方を広めている代表的な取り組みの一つが、オークリーの「For The Future(守るのは未来の眼。)」プロジェクトです。
オークリーでは、ボーイズリーグやリトルシニアなどと連携し、成長期の選手の目を紫外線から守る重要性を発信しています。
サングラスは「ファッション」ではなく、「スポーツを安全に楽しむためのアイウェア」であるという考え方が、野球界でも少しずつ浸透してきています。
さらに、野球のような野外で行われるスポーツではフライを追う、ピッチャーの動きを見る、外野からの送球を見るなど、太陽の方向を見る機会も多く、強いまぶしさがプレーに影響する場面もあります。
そのような環境の中で、スポーツアイウェアは紫外線やまぶしさを軽減し、より快適な視界を確保する役割を担っています。
関連記事:「野球サングラス」の役割と選ぶポイントを解説します!
少年野球・中学野球・高校野球のサングラス使用ルール
サングラスの使用ルールは、所属するリーグや大会によって異なります。
以下は、主な団体で公開されている規定をもとにまとめたものです。
| 代表的な連盟・団体 | 着用可否 | 主な条件・ルールの特徴 | |
|---|---|---|---|
| 小学生・中学生 【軟式野球】 | ・全日本軟式野球連盟(全軟連) ・中体連(中学部活) など | OK | 全軟連ではミラーはポジションによって不可 中体連では地方によって規定が様々 |
| 小学生・中学生 【硬式野球】 | ・ボーイズリーグ ・リトルシニア など | OK | 連盟公認のスポーツサングラスのみ。耐衝撃性(ボール直撃時に割れない)が必須。グレー系レンズ(透過率20%以上)、ミラー不可 |
| 高校野球 【硬式・軟式】 | ・日本高等学校野球連盟(高野連) | OK | フレームは黒・紺・グレーのみ(ホワイトは不可)。ミラーレンズ不可。試合前の審判への申し出(申告)が必要。 |
※規定は変更される場合があります。必ず所属リーグや大会の最新要項をご確認ください。
引用元
全日本軟式野球連盟 令和 4 年度各種規程・ルールの変更について:https://jsbb.or.jp/docs/29747feeac267b0e2e9dc87627f2fdd964ef2679.pdf
ボーイズリーグ用具規定:https://boysleague-jp.org/outline/document/
リトルシニアリーグ大会規定:https://www.littlesenior.jp/format/
日本高等学校野球連盟 加盟校の皆さんへ(用具):https://www.jhbf.or.jp/memberschool/baseballgear/
小学生・中学生の「軟式野球」(学童野球・中体連など)

全日本軟式野球連盟(全軟連)では用具ルールの改定が進み、「サングラスは大会本部の事前承認なしで使用してよい」と着用へのハードルが大きく下がりました。
野手、投手も含めて着用可能です(※プレイの合間に帽子のツバの上にサングラスを乗せる行為も容認されています)。
ただし、投手の場合は相手打者・走者の妨げとなるミラーレンズ(反射するレンズ)はNGです。
中体連(中学校の部活動)の大会などでは、学校教育の観点から「フレームは黒・紺・グレー等の単色」「派手なメーカーロゴは不可」といったローカルルールが適用される場合があるため注意が必要です。
小学生・中学生の「硬式野球」(ボーイズ・シニア等)

少年硬式野球は、硬式球による事故を防ぐ安全基準があるため、各連盟で認められた公認モデル(指定メーカー)しか使えないなど最も厳しい規定が設けられています。
安全性や競技の公平性を保つため、レンズカラーやレンズの濃さなどについて以下のような基準が設けられており、競技に適したスポーツサングラスを使用することが前提となっています。
- 耐衝撃性: ボールやバットが直撃しても破損して眼球を傷つけない素材・構造であること
- レンズ: 相手選手や審判から目元が確認できるよう「グレー系統」「可視光線透過率20%以上」「UVカット99%以上」、ミラーレンズは不可
- フレーム: ブラック・グレー・ネイビー・ホワイトの1色(※投手はホワイト不可)
大会によって運用が異なる場合もあるため、所属チームを通じて確認しておくと安心です。
高校野球

日本高等学校野球連盟でも、一定の条件を満たしたサングラスの使用が認められています。
特に、相手選手への配慮や競技の公平性を考慮し、著しく反射するレンズ競技に支障を与えるデザインなどは使用できません。
こちらもボーイズリーグやリトルシニアリーグと近い条件でメガネのフレームカラーはブラック、ネイビーまたはグレー(ホワイトは不可)のいずれか一色とされています。
高校野球では学校や大会ごとに運用が異なる場合もあるため、事前に指導者へ確認しておくことをおすすめします。
「すべてに通じる安心なサングラス」の4大条件
1、フレーム色は「ブラック・ネイビー・ダークグレー」の単色
黒・ネイビー・ダークグレー」のいずれか単色を選べば、高校野球を含むすべてのカテゴリー・全ポジション(投手含む)でルール違反になりません。
2、レンズは「ミラーなし(反射なし)」+「グレー系」
ミラーレンズ(表面が鏡のようにギラギラ反射するもの)は相手打者・走者・審判の妨げになるため完全にNGです。レンズカラーは グレー系統(スモーク系)で、外から見ても着用者の「目元・眼球がしっかり確認できる程度の濃さ(可視光線透過率20%以上)」を選びます。レッドやブルーなどの派手なカラーレンズもNGです。
3、ロゴは「フレームと同色・目立たない小さなもの」
ロゴがフレーム本体と同色(ブラックの枠にブラックのロゴなど)、あるいはワンポイントで目立たないモデルが安心です。
4、レンズ素材は「割れないポリカーボネート(耐衝撃レンズ)」
打球やバット、接触事故の衝撃でレンズが割れて目に入ると重大な怪我に繋がります。
特に少年硬式野球(ボーイズ・シニア等)では、衝撃で破片が飛散しない耐衝撃性能が用具規定として必須条件になっています。安全面からも、ポリカーボネート等のスポーツ専用強化レンズが絶対条件です。
野球用サングラスを使用するメリット
紫外線から目を守る

屋外で長時間プレーする野球では、肌だけでなく目にも紫外線が降り注ぎます。サングラスを着用することで、目への紫外線の負担を軽減できます。
強い日差しやまぶしさを軽減する

フライを追ったり、太陽の方向を向いたりする場面では、まぶしさがプレーに影響することがあります。サングラスは視界を確保し、プレーしやすい環境づくりに役立ちます。
風や砂ぼこりから目を守る

グラウンドでは砂ぼこりや土、人工芝のチップなどが舞うことがあります。サングラスはこうした異物から目を守る役割も果たします。
長時間のプレーでも目の負担を軽減しやすい

紫外線やまぶしさによる負担を軽減することやレンズの色によってはコントラストがはっきりすることで、快適な視界を保ちやすくなります。
野球用サングラスの選び方|購入前に確認したい4つのポイント
野球用サングラスは、デザインやブランドだけで選ぶものではありません。
少年野球・中学野球・高校野球では、大会ごとに使用条件が定められている場合があるため、競技規定を確認したうえで、お子さまの目をしっかり守れるモデルを選ぶことが大切です。
ここでは、野球用サングラスを購入する際に確認しておきたい4つのポイントをご紹介します。
1. 紫外線から目を守れる性能を備えているか確認する

野球は長時間屋外でプレーするスポーツです。夏場の練習や試合では、強い日差しだけでなく、多くの紫外線を目に浴び続けることになります。
そのため、野球用サングラスを選ぶ際は、レンズカラーではなく紫外線をしっかりカットできる性能を備えているかを確認することが大切です。
目安となるのが、「UV400」や「紫外線99%以上カット」といった表示です。これらはレンズが十分な紫外線カット性能を備えていることを示しています。
なお、「レンズの色が濃いほど紫外線を防げる」というわけではありません。透明に近いレンズでも高い紫外線カット性能を持つものがある一方で、色が濃くても紫外線を十分にカットできないレンズもあります。
紫外線カット性能やUV400については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
UV400とは?紫外線カット率99%との違い|メガネ・サングラスにある表記をわかりやすく解説します
2. 大会規定に適合したモデルを選ぶ

サングラスを公式戦で使用する予定がある場合は、大会規定を満たしているかどうかも重要なポイントです。
少年野球・中学野球・高校野球では、所属するリーグや大会によって使用条件が異なりますが、紫外線カット率や可視光線透過率、レンズカラー、フレーム形状などに基準が設けられています。
例えば、一部の大会では「紫外線カット率99%以上」「可視光線透過率20%以上」といった基準が定められています。
このような基準は、まぶしさを軽減しながらも、プレーに必要な視認性を確保し、相手選手から目元が確認できるよう配慮することなどを目的としています。
また、大会によっては、ミラーレンズの使用やフレームのデザイン、ロゴの大きさなどについても規定が設けられている場合があります。
せっかく購入したサングラスが公式戦で使用できなかったということがないよう、購入前には所属チームや大会要項を確認しておくと安心です。
3. 激しい動きでもズレにくいフィット感を選ぶ

野球では、ダッシュやスライディング、守備、バッティングなど、激しい動きが続きます。
そのため、サングラスがズレたり、掛け心地に違和感があったりすると、プレーに集中できないだけでなく、安全面にも影響を及ぼす可能性があります。
購入する際は、実際に試着し、鼻や耳へのフィット感や、下を向いてもズレにくいかなどを確認することをおすすめします。
また、成長期のお子さまは顔のサイズも変化していくため、購入後もフィッティング調整を受けられるお店を選ぶと、より安心して使用できます。
4. 見え方にこだわるならコントラストを高めるレンズや度付きも検討する

野球用サングラスは、紫外線やまぶしさを軽減するだけでなく、プレー中の見え方をサポートする役割もあります。
近年は、ボールやグラウンドとのコントラストを高め、視認性の向上を目的としたスポーツレンズも数多く販売されています。代表的なものとして、オークリーの「PRIZM(プリズム)レンズ」がありますが、大切なのはブランドではなく、自分のプレースタイルや使用環境に合ったレンズを選ぶことです。
また、普段メガネを使用している方には、度付きスポーツサングラスという選択肢もあります。競技や度数、フレームによって対応できるモデルが異なるため、専門店で実際に見え方を確認しながら選ぶことをおすすめします。
OAKLEY オークリー「PRIZM(プリズム)」レンズ完全ガイド
オークリーのサングラスは度付きにできる?選び方と注意点を徹底解説
野球用サングラス選びは眼鏡専門店へ相談するのがおすすめ

野球用サングラスは、インターネットやスポーツ用品店でも購入できます。しかし、公式戦で使用することを考えると、「価格」や「デザイン」だけで選ぶのではなく、自分のプレースタイルや大会規定に合ったモデルを選ぶことが大切です。
例えば、「大会で使用できるモデルなのか」「紫外線カット性能や可視光線透過率は規定を満たしているのか」「レンズカラーやフィット感は自分に合っているのか」といった点は、カタログやインターネットの情報だけでは判断が難しいことも少なくありません。
また、野球はダッシュやスライディングなど激しい動きが多いスポーツです。そのため、サングラスが顔にしっかりフィットしているかどうかは、快適なプレーだけでなく安全性にも大きく関わります。
さらに、視力が気になる方は度付きスポーツサングラスという選択肢もありますが、度数やフレームによって製作できるモデルが異なるため、専門的な知識が必要になります。
だからこそ、野球用サングラスは眼鏡専門店で相談しながら選ぶことをおすすめします。
まとめ|野球を長く楽しむためにも「目を守る」という選択を

近年、少年野球から高校野球まで、サングラスに対する考え方は大きく変わってきています。
サングラスはファッションアイテムではなく、紫外線や強い日差し、砂ぼこりなどから目を守り、安全で快適なプレーをサポートするスポーツギアとして活用される時代になっています。
実際に、ボーイズリーグやリトルシニア、日本高等学校野球連盟では、一定の条件を満たしたサングラスの使用が認められており、選手の目を守るための環境整備も少しずつ進んでいます。
ただし、サングラスであれば何でも良いというわけではありません。
紫外線カット性能はもちろん、大会規定への適合やフィット感、プレー中の見え方なども考慮し、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。
特に成長期のお子さまは、視力や顔のサイズが変化しやすい時期でもあります。だからこそ、購入時だけでなく、その後の調整やメンテナンスまで見据えて選ぶことが重要です。
ライフスタイルに合わせたフレーム・レンズのご提案ができる『メガネの一真堂 飯田本店』
「メガネの一真堂 飯田本店」では、国家資格「眼鏡作製技能士」が、お子さまから高校生、一般のプレーヤーまで、一人ひとりの目の状態やプレースタイルに合わせたスポーツアイウェア選びをサポートしています。
当店では、ご購入後もフィッティング調整やクリーニング、メガネの点検を無料で行っています。また、視力の変化が気になる方には、無料の視覚検査・視力チェックも承っています。
「どのサングラスなら大会で使用できるの?」「度付きでも作れる?」「子どもに合うサイズはある?」など、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
大切な目を守ることは、これからも野球を安全に、そして長く楽しむための第一歩です。
野球用サングラスをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
