金無垢メガネの修理可能な事例と、取扱い上の注意点を解説します
主に宝飾品に使われる金(ゴールド)ですが、メガネフレームの素材としても使われています。
気品がありステータスを表すアイテムとして、高級感、存在感が抜群に高まる金無垢メガネを所有されている方が多くいらっしゃいます。
素材自体の価値が高く、取扱いに繊細さも要求される金無垢フレームの修理を受け付けないメガネ店もありますが、メガネ専門店の一真堂では修理を承っております。
価値あるものは長く大事に使いたいものですね。
この記事では金無垢メガネの修理可能な事例と、取扱い上の注意点を解説します。
金(ゴールド)の国内小売価格が過去最高を更新し、金の価値がどんどん高まっている昨今。
金無垢メガネをすでにお持ちの方も、これからご購入を検討している方も今後の参考にしてください。
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画像引用元:(株)イノン
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金無垢フレームの修理可能な事例
①ロウ付け
- ブリッジとリムのつなぎ目、リムと智のつなぎ目のロウ離れ
- ナイロールフレームのリム溝の裂け
- クリングスアームの折れ
- 丁番の車断裂
上記が金無垢フレームの修理の多くを占めます。これらはロウ付けでの修理が可能。
従来のバーナーによる高温加熱によるロウ付け工法と、レーザーによる溶接方法があります。
レーザーは破損個所にピンポイントで照射することができるため、修理箇所以外の部分に負担をかけない修理法で、近年の主流となっています。
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②磨き(艶の回復)
金無垢メガネはフレーム表面に塗装を施さず、金の輝きや素材の質感そのものを楽しむフレーム。
よって、小傷の蓄積により艶がなくなったり、酸化による変色があれば研磨することで新品同様に光沢を取り戻すことが可能。これは金無垢フレーム最大のメリットといえます。
※深く大きな傷は完全に消せない場合もあります。
③歪み直し(型直し)
歪みのある個所にヒビが入っていないかを確認の上、慎重に歪みを直していきます。
無理に力を入れたり、工具を強く当てると折れたり傷を付けてしまうことがあるため、細心の注意を払います。
金無垢フレーム取扱い上の注意点
①ロウ付け修理をした箇所はロウ材の特性上、接着部分が硬くなるため、強い力が加わると折れる可能性があります。
片手でメガネを着脱すると一部に加重がかかり、その蓄積(金属疲労)が破損につながります。
着脱は両手で行い、修理箇所に負荷がかからないよう顔に対してメガネが真っすぐ移動するように心掛けてください。
②金は錆びにくく耐食性に優れた理想的な素材ですが、皮脂や汗、整髪料と反応し酸化して変色する場合もあります。
これはメガネとして使用に耐える強度を出すために、パラジウム、銀、銅などを混ぜて合金にしているため、その金以外の物質との反応によるものです。
酸化はこまめなクリーニングで防ぐことが可能です。
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まとめ
金無垢フレームは所有する満足感が高いだけでなく、破損に関する大半の修理が可能であり、艶を新品同様に回復することができる実用面でも理想的な素材であることがお分かりいただけたと思います。
更に鼻パッドやモダン等の消耗部品やレンズを交換することで、生涯にわたって長く所有することができるコストパフォーマンスにも優れたメガネフレームです。
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一真堂ではメガネ修理は世界でも有数のメガネ産地「福井県鯖江市」のメガネ専門修理工房に依頼。
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修理が必要な金無垢メガネをお持ちでお困りの方はお気軽にご相談ください。