べっ甲(鼈甲)メガネの相場はいくら?素材別価格一覧と高い理由を徹底解説
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目次
「一生モノのメガネ」として名高いべっ甲(鼈甲)フレーム。しかし、いざ探してみると数万円の「べっ甲風」から、数百万円の「本べっ甲」まで価格帯は驚くほど広大です。
本記事では、後悔しない買い物をするために、素材のランク別相場と価格を左右する3つのポイントをプロの視点で分かりやすく紐解きます。
メガネの最高峰「鼈甲(べっ甲)フレーム」について徹底解説します
【素材別】べっ甲(鼈甲)メガネの値段相場一覧

べっ甲メガネの価格は、希少価値(色や透明度)と素材の種類によって決まります。
※価格はあくまで目安となります。
| べっ甲の種類 | 特徴 | 相場(目安) |
|---|---|---|
| 黒甲(くろこう) | 甲羅の背中の濃茶部分を集めて作られ、黒っぽく見える | 30万円 〜 80万円 |
| 白茨甲(しろばらこう) | 甲羅の背中の白い部分が使われており、少し斑が入ったべっ甲 | 50万円 〜 100万円 |
| オレンジ甲 | 主に爪甲や肚甲(はらこう)の甲羅を使われており、オレンジ色が強くなる | 150万円 〜 200万円 |
| 白甲(しろこう) | 最高級のべっ甲。採れる量の少ない爪甲からつくられ、透明度が非常に高くキレイな薄い黄色をしている | 150万円 〜 250万円 |
なぜこんなに高い?価格を左右する「3つの評価基準」

本べっ甲は、1973年のワシントン条約によりタイマイ(亀)の輸入が禁止されているため、「今ある在庫の希少性」が価格のベースにあります。その上で、以下の要素が加味されます。
① 色の透明度
タイマイの甲羅の中で、タイマイの尾の周りにある4枚の尖った三角形の甲羅の部分にあたる「爪甲(そうこう)」はわずかしか採れません。この透明度の高い部分は「白甲」と呼ばれ、宝石と同等の価値がつきます。逆に背中の色の濃い部分は比較的採取量が多いため、価格は抑えられます。
②職人の技術

べっ甲は、薄い甲羅を「水・熱・圧力」だけで何層も重ねて厚みを出します。ただ張り合わせるだけでなく、同じ色目の甲を集めて、複数の斑が透明な部分と重ならないように張り合わせていきます。べっ甲職人は、どの部分を張り合わせていくかイメージしながら作業します。接着剤を一切使わず、継ぎ目が見えないように一体化させる技術は、熟練の職人にしかできない神業です。
③ K18(18金)などの金属パーツ
高級べっ甲フレームには、ヒンジ(丁番)部分やブリッジ部分にK18(ゴールド)が使われることがあります。地金価格の高騰により、これらの金属パーツがさらに相場を押し上げています。
価格を抑えたい方はチタン+べっ甲のフレームがあります。テンプルのみやモダンのみにべっ甲を使うもので、初めてのべっ甲メガネにおすすめです。
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「本べっ甲」と「べっ甲風」を見分けるポイント

①断面の「層」を確認する
本物のべっ甲は、薄い甲羅を重ねて接着しているため、断面(横方向)に層のような筋が見えます。べっ甲風なものは単一の樹脂が多いため、層は見えません。
②模様の不規則さをチェック
べっ甲は重ね合わせて圧着させているため、斑点(ふ)の形や境界線が不規則で立体的な奥行きがあります。逆にアセテートやプラスチックなどの樹脂製は、模様が一定のパターンで印刷されたように均一であったりします。
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べっ甲メガネはどこで買うべき?

べっ甲メガネは価格帯が高く、素材も繊細なため、「どこで買うか」=満足度を左右する最重要ポイント。単純に価格やデザインだけで選ぶと、後から「掛け心地が合わない」「修理できない」と後悔するケースも少なくありません。
ここでは、購入前に必ず確認したい3つの視点を解説します。
ネット購入のリスク
べっ甲メガネは、写真だけでの判断が非常に難しい素材。
ネットで購入はメリットもありますが、思っていたよりも透明度やツヤ感、斑(ふ)の出方が違う、調整ができず掛け心地が悪いなど、デメリットの方が大きいです。
特にべっ甲は熱や圧力で形を整える特殊素材のため、一般的なプラスチックフレームのような自己調整はできません。高額な買い物だからこそ、実物を確認し、専門知識のあるスタッフがいる店舗での購入が安心です。
フィッティングの重要性

べっ甲メガネは「素材の良さ」だけでなく、フィッティングの精度で価値が大きく変わる眼鏡です。鼻の当たり方やテンプルの角度など細かな調整が大切。これらが合っていないと、どれだけ高価なべっ甲フレームでも快適には使えません。
国家資格である眼鏡作成技能士が在籍する店舗では、フレーム選びからフィッティングまでを理論的に調整できるため、長時間掛けても疲れにくい仕上がりが期待できます。
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修理・磨き直し対応の有無

べっ甲メガネが「一生モノ」と言われる最大の理由は、磨き直しや修理をしながら使い続けられることにあります。表面がくもってきた際の磨き直しや歪みの調整などのアフターケアができない店舗で購入してしまうと、将来的に修理を断られてしまうケースもあります。
地域に根ざした視生活全体をサポートする考え方を持つ店舗であれば、購入後のメンテナンスまで含めた提案を受けられるはずです。
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まとめ|べっ甲メガネの相場は「希少性と技術」の価格

べっ甲メガネの相場は、おおよそ20万円台から始まり、素材の希少性や透明度、使用部位によっては200万円を超えるものまで存在します。
べっ甲メガネは、単なる高級フレームではありません。
時間をかけて艶が深まり、磨き直しながら何十年も使い続けられる『育てる眼鏡』です。
だからこそ大切なのは、素材を正しく理解し、相場が分かったうえで、アフターケアまで考えて購入すること。価格だけで判断するのではなく、「どれだけ長く、自分に合った状態で使えるか」という視点で選ぶことが、後悔しないべっ甲メガネ選びにつながります。
一生モノにふさわしい一本を、ぜひ納得のいくかたちで見つけてください。
ライフスタイルに合わせたフレーム・レンズのご提案ができる『一真堂 飯田本店』

『一真堂飯田本店』には国家資格の「眼鏡作製技能士」が常駐しており、眼科医の処方箋に基づきひとりひとりの目の状態やライフスタイルに合わせた適正なレンズの提案をさせて頂いています。
また、見え方や目の負担を考慮したフレーム選びからフィッティングまで、しっかりとサポートさせて頂いています。
さらには一番重要な、購入後のアフターケアや定期的な視力チェック、メガネの調整も無料で行っております。
そして一真堂飯田本店はいつでも無料で視覚検査を行っております。
視覚検査をご希望の方はぜひご予約の上お出かけください。
