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メガネの最高峰「鼈甲(べっ甲)フレーム」について徹底解説します!

メガネフレームの最高峰ともいわれる「べっ甲フレーム」。
日本で一番最初に作られたメガネは「べっ甲」だったとも言われているくらい、歴史のあるフレームでもあり、メガネ好きな方なら一度は掛けてみたいと思う憧れのフレームですよね。
今回は、べっ甲フレームの魅力について詳しくご紹介します。

べっ甲フレームとは

素材

べっ甲 タイマイ

ウミガメの一種、「タイマイ」。
その甲羅のことを「べっ甲」といいます。
タイマイは、主にカリブ海やインド洋など水温の高い海に生息しています。
その甲羅は、大きいものになると、1メートル以上になるものもあります。

べっ甲の種類

タイマイの背中の甲羅は背甲の配列がきまっており、トロ甲や中トロ、上トロ、極上甲など1~13枚の本甲と、大ヅメやバサヅメの14に分けられます。
また、何百頭に一頭程の割合の甲羅の極わずかな部分に、透き通る程の薄く綺麗な部分があり、抜き甲と呼ばれるとても稀少な部位もあります。

べっ甲 種類

色で変わるべっ甲のランク

べっ甲は高価な素材ですが、その中にもランクがあり価格帯も大きく変わってきます。
基本的には、材料の取れやすさに比例し、色が濃いほど安く、色が薄くなるほど高価になっていきます。

白甲(しろこう)

最高級と言われているのは、採れる量の少ないツメ甲からつくられる「白甲」で、透明度が非常に高くキレイな薄い黄色をしています。

オレンジ甲

「白甲」より少し透明度の低い「オレンジ甲」も、ツメ甲や、お腹部分の甲羅の肚甲(はらこう)などから作られます。

白茨甲(しろばらこう)

「白茨甲」の斑模様の色が濃く茶色→黒になる程、安価になっていきます。

黒甲(くろこう)

濃茶色の部分のみを集めて作られたもの。黒甲のなかでも光をあてても全く透けない真っ黒な甲は、「真黒」(しんくろ)と呼ばれ濃い色合いですが、トロ甲や中トロ甲などより稀少価値があり、価格もあがります。透かして模様が見えるものは「並黒」と呼ばれトロ甲より安価になります。

トロ甲

背中の甲羅から作る、わりと濃淡の弱い色目の種類です。
トロ甲には、上トロ甲、中トロ甲、トロ甲とあり、色が薄い方が高価になります。

バラ甲

背甲の斑模様を活かして作られた種類です。
バラ甲にも、白バラ甲、上赤バラ甲、上黒バラ甲、赤バラ甲、黒バラとあり、白バラ甲から順に安価になっていきます。

べっ甲 色

なぜ高価なのか

①素材が稀少

もともとが高値で取引されていたタイマイの甲羅ですが、1973年のワシントン条約採択により、その数年後から輸入が禁止されてしまったのでさらに高価な素材となりました。
輸入が禁止になる前に輸入されたべっ甲を分け合って作製している状態です。

②技術が必要

もともとのべっ甲は一枚一枚が薄いため、同じ色目の甲を集めて、水と熱と圧縮のみで張り合わせて厚みをだし板状にし、そこから成形されます。
ただ張り合わせるだけでなく、同じ色目の甲を集めて、複数の斑が透明な部分と重ならないように張り合わせていきます。べっ甲職人は、どの部分を張り合わせていくかイメージしながら作業します。
ここで大きく関わってくるのは、職人の経験値です。
経験が浅い職人と熟練の職人では仕上がりに大きな差が出てしまうほど、長年培った「感」など、べっ甲のフレームを作るには、熟練職人の技術が必要不可欠となります。

べっ甲の魅力

アレルギーがおきにくい

天然素材のべっ甲は人工素材と違い、アレルギー反応が起きにくいので安心して使用できます。
肌に触れた感覚も、べっ甲ならではの優しい温もりのある感じで人工素材とは違い、人肌に馴染みやすいのも魅力です。

ステータス

べっ甲といえは、天然の高級素材フレームというイメージを持たれる方も多いと思います。
毎日掛けるものだからこそ、高級素材にこだわって大事に長く使うものいいかもしれないですね。
また、記念や節目のタイミングで頑張ったご褒美として愛用するのも素敵ですね。

べっ甲や金、ジュエリーを使った人気ブランド「イノン」とは

べっ甲フレームを長く愛用するには

べっ甲フレームは、天然素材なのでなるべく負担をかけないことが大事です。
直射日光や乾燥、温度差などに注意して使用しましょう。
また、使用すると整髪料などがつく可能性があるので、使用後は柔らかいガーゼなどできれいに拭きあげることをお勧めします。

べっ甲フレームを長年使用していると、劣化しひび割れなど経年劣化がおこることがあります。また、劣化とともに少しずつツヤが無くなってきてしまうこともあります。
そんな時は購入したお店へ持っていき、メンテナンスしてもらいましょう。フレームの表面を磨くことで、ツヤがでて新品のようによみがえります。
また、フレームが折れてしまっても修理して元通りにすることができます。

最近では劣化防止のために表面にコーティングを施すこともできます。
詳しくは、お店のスタッフにお問い合わせください。

※長期で保管する際には、虫がつかないよう防虫剤を入れて保管しましょう。

まとめ

いかがでしたか?
べっ甲のフレームは高価ではありますが、肌当たりが良く、定期的にメンテナンスをしていただければ永く使える一生物です。
記念のタイミングや自分へのご褒美にいかがでしょうか?
べっ甲フレームの魅力をぜひ店頭で体感してみてください。