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べっ甲メガネの修理可能な事例と、取扱い上の注意点を解説します

江戸時代のころから櫛(くし)、かんざしなどの装飾品として日本の文化に根付いていたべっ甲。19世紀初頭にはべっ甲のメガネが作られるようになりました。
温かみのある色合いと優しい肌当たり、その希少性からべっ甲メガネは憧れの高級品として高い人気を誇ります。

逸品メガネを取扱う一真堂では、今までに多くのべっ甲メガネを販売させていただいてきました。べっ甲メガネの取扱いのないメガネ店では修理を受け付けてくれない所がほとんどですが、メガネ専門店の一真堂ではべっ甲フレームの修理を承っております。
価値あるものは長く大事に使いたいものですね。
この記事ではべっ甲メガネの修理可能な事例と、取扱い上の注意点を解説します。

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べっ甲メガネ
Lady’s べっ甲メガネ(白甲)
べっ甲メガネ
Men’s べっ甲メガネ(黒甲)

画像引用元:(株)イノン

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べっ甲メガネの修理可能な事例

①テンプルやリムの折れ、裂けの修理

べっ甲の特性として接着剤を使うことなく、熱、圧力、水だけで接合することが可能。
その性質を利用してフレームの修理をします。糸ノコ、小刀、ヤスリ等の工具を駆使し、熟練の職人が手作業で行います。
長年の経験に基づく卓越した技が求められる繊細な作業です。

べっ甲メガネ修理

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②白く変色し、艶がなくなった(磨き、艶出し)

表面の白くなり劣化した部分をヤスリで削ります。傷みがひどい場合は大きく削ることになり、削除した量が多ければそこに新しいべっ甲を色を合わせながら継ぎ足します。
表面を整えたら目の細かいヤスリを何段階にも分けて磨き、艶を出していきます。
研磨されたべっ甲は見違えるように輝きを取り戻します。

べっ甲メガネ修理

べっ甲メガネ使用上の注意点、お手入れ方法

①使用上の注意点

べっ甲は天然素材であるため、熱や水分は天敵です。サウナやお風呂での使用や、炎天下の車内など高温にさらされる環境には置かないでください。変質、変形、変色の原因となります。
また、長期間保管する際は虫食いを防ぐため、洋服用防虫剤と共に引き出し等で保存してください。

②お手入れ方法

着用後その日のうちにメガネクロスもしくは乾いた柔らかい布で乾拭きをするだけです。
付着した皮脂や汗、整髪料などをしっかり拭き取りましょう。
くれぐれも硬い素材の布等での乾拭きは避けてください。べっ甲表面に小傷が付く原因となります。
また水やお湯、洗剤を使ってのクリーニングや超音波洗浄はべっ甲を劣化させてしまうのでNGです。

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まとめ

べっ甲フレームは壊れても大半の修理が可能であり、新品同様に艶を甦らせることができます。
鼻パッド等の消耗部品やレンズを交換することで、生涯にわたって長く所有することができる、コストパフォーマンスに優れたところも魅力。

所有する満足感が高いだけでなく、実用性も高い唯一無二の素材であることがお分かりいただけたでしょうか?
修理していくことでフレーム対する愛着も増し、年齢を重ねるほどに一層似合うようになっていくことでしょう。

一真堂ではべっ甲フレームの修理は福井県鯖江市のメガネ専門修理工房へ依頼。
卓越した技能を持つ熟練の職人が修理を行います。
修理や磨きが必要なべっ甲メガネをお持ちでお困りの方はお気軽にご相談ください。

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認定眼鏡作製士