メガネをかけたままお風呂に入るとどうなる?プラスチックレンズの性質について解説します!
目次
身体の休養に、休みの日はゆっくりお風呂に入ったり温泉でリラックスできれば最高ですよね。
メガネ常用者にとって普段なれている自宅の浴場と違って「メガネを外して温泉に入る」ことは死活問題ともいえるでしょう。
しかし、メガネをかけたまま温泉に入るとレンズがダメになってしまう可能性があります。
今やメガネレンズの99%の使用率を誇る「プラスチックレンズ」ですが性質を理解していないと、取り返しのつかない状態になってしまう可能性もあります。
今回は、プラスチックレンズの性質について詳しく解説します。
プラスチックレンズとガラスレンズの違い
メガネのレンズは、「プラスチックレンズ」と「ガラスレンズ」の2種類に大きく分けられます。
現代では、約99%のメガネレンズがプラスチック製を使用していますが、根強い需要もあり少数のガラスレンズ派の方も存在し、それぞれレンズの特徴で使用用途を選ぶ人もいます。
プラスチックレンズとガラスレンズの特徴
プラスチックレンズとガラスレンズにはそれぞれ特性があります。
使用用途などで分けて使用するのもよいでしょう。
以下、それぞれのレンズのメリット、デメリットを載せました。
プラスチックレンズのメリット
・軽量(ガラスレンズの半分くらい)
・割れにくい
・設計やコーティングが豊富にある
・カラー染色がしやすい
プラスチックレンズのデメリット
・熱に弱い
・キズがつきやすい
・ガラスレンズに比べ寿命が短い
ガラスレンズのメリット
・キズに強い
・耐久性がある
ガラスレンズのデメリット
・割れることがある
・重たい
・カラー染色がしづらい
「プラスチックレンズ」と「ガラスレンズ」の特性をいかして使用するとレンズの長持ちすることに繋がります。
特にプラスチックレンズは熱に弱い性質があるので、夏場や温度変化のある場所での使用には注意が必要です。
プラスチックレンズについて
HOYAサイト画像引用
①構造
プラスチックレンズは有機質のレンズ素材を中心に、表面の硬さやコート膜の密着性を高めるハードコート膜、反射を防ぐ反射防止コート膜、水ヤケなどを防ぐ撥水コート層で形成されています。
②熱に弱い性質
プラスチックレンズは50℃~60℃以上の熱が加わると体積が膨張したり、膨張しない層はプラスチック層の膨張に耐え切れずヒビ割れ(クラック)が発生してしまいます。
お風呂でメガネをかけない方が良い理由
①レンズが膨張
上記で説明したようにプラスチックレンズは、高温(約55度以上)や急激な温度差により膨張する性質を持っています。
熱によってレンズが膨張すると、レンズが変形しレンズがフレームから外れたり、度数が変化し見え方に影響を及ぼすことがあります。
また、コーティング膜にひび割れなどが生じることもあります。
②フレームが錆びる
フレームに使用しているパーツのネジなどはほとんどのものが金属性で出来ているため、水やお湯などに濡れてそのままにしておくと、錆びてしまいます。
ネジや鼻パッドが錆びてしまうと自分ではなかなかメンテナンス出来ないので、必要に応じてお店にいってパーツなどを交換してもらいましょう。
あまりにも錆が酷い場合にはフレーム修理が不可能になってしまう事もあるので注意が必要です。
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お風呂でメガネをかける場合には
長時間お風呂に入るときはコンタクトレンズなど使用するのも一つの方法です。
しかし、コンタクトはあまり使用したくないという方もいますよね。
「お風呂でもメガネをしたい」という方におすすめなのは、『ガラスレンズ』です。
ガラスレンズはプラスチックレンズに比べ、比較的熱に強い性質があります。
普段使い⇒プラスチックレンズのメガネ
お風呂⇒ガラスレンズのメガネ
というように、2本用意し使い分けるといいでしょう。
また、溶接やガラス職人など常に熱と対峙している方などもガラスレンズでメガネを作成することをおすすめします。
レンズがダメになったらどうする?
「レンズがダメになる=コーティングがはがれてしまう」
という要因がほとんどだと思います。
一度コーティングが剥がれてしまうと、修理で再生させることは不可能です。
コーティングが剥がれてしまったら、レンズ交換しましょう。
コーティングが剥がれて視界に違和感があるまま使用していると、視力低下につながる恐れがあります。
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その他プラスチックレンズ使用で気をつけたいシーン
お風呂以外でも、下記のような場面では特に気をつけて使用しましょう。
・炎天下の車の中(約80℃)
・ドライヤーの熱風(約60~70℃)
・サウナ(約100℃)
・バーベキューや焚火など(約70~90℃)
・タバコやアイロンの近くに置く(約60~90℃)
正しい方法でお手入れしよう
メガネは毎日使う為、知らず知らずの間に汚れてしまうもの。
家でのお手入れ方法は間違っていませんか?
レンズにとって大敵なアルカリ系の洗剤を使用して洗浄すると、コーティング膜を劣化させ剥がれる原因になるので、注意が必要です。
レンズを洗浄する際には、中性洗剤を薄めた液で軽く洗ってあげましょう。
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まとめ
いかがでしたか?
軽量で割れにくいプラスチックレンズですが、熱に弱いという特性があります。
その特性を理解し、メガネの寿命が長くなるような使い方ができればいいですね。
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