レンズにまつ毛が当たってしまう、メガネが顔に対してズレている、その不具合「鼻パッド」の調節で直ります!
目次
顔に対してメガネを掛けた際の位置がおかしい場合、鼻パッドの調節で直すことができます。
正確にいえば鼻パッドとフレーム本体をつなぐクリングスアーム(下の画像参照)を調節することで、顔に対するメガネの位置を微調整することが可能。
鼻の低い日本人にはこのクリングスアーム付きのメガネフレームが特に有効です。
この記事では鼻パッドのクリングスアームで可能な位置調整の事例5パターンを解説します。
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①まつ毛や頬骨がレンズに当たってしまう
まつ毛が長い方、または鼻が低くレンズと目の距離が近くなってしまう方は、まつ毛や頬骨が当たってしまいがち。
その場合アームを顔側へ伸ばすことで、掛けた際にメガネ全体が目から離れ、まつ毛や頬骨がレンズに当たるのを回避できます。
逆にメガネが顔から離れすぎている場合は、アームを顔とは逆方向へ縮めることでメガネを顔へ近づけられます。
②メガネの位置が目に対して上過ぎる
アームをメガネの上方へ伸ばし鼻パッドを高い位置に設定することで、メガネを掛けた時に全体を下げることが可能。
また、鼻幅が広い方は必然的にメガネが顔に対して高い位置になってしまいがち。この場合は、鼻パッドを左右に広げて幅を合わせることでメガネを下げることができます。
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③メガネの位置が目に対して下過ぎる
アームをメガネの下方へ伸ばし鼻パッドを低い位置に設定することで、メガネを掛けた時に全体を上げることが可能。
また、鼻幅が狭い方は必然的にメガネが顔に対して低い位置になってしまいます。この場合は鼻パッドを中心に狭めて鼻幅に合わせることでメガネを正しい位置へ上げることができます。
④メガネの位置が左右どちらかに偏っている
メガネが右に寄っている場合は、左のパッドを右へ、右のパッドも同じく右へ寄せて鼻筋に合わせることでメガネを左に寄せることが可能。
左に寄っている場合はその逆になります。
※多少の偏りは鼻パッドで調整可能ですが、大きな偏りの場合はテンプルの開き角度で調節します。
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⑤遠近両用メガネなのにメガネを上に持ち上げないと近くが見えづらい
遠近両用メガネで近方が見えづらい理由として、
メガネが顔に対して下がってしまっていることが考えられます。
この場合、③で解説した方法が有効。
アームをメガネの下方へ伸ばし、レンズ下部に入っている老眼度数の部分を上方に上げて黒目に近づけることで近くがしっかり見えるようになります。上に上げ過ぎると遠方が見にくくなるので注意が必要。
ただし、老眼が進んで現在の目に対して度数が合わなくなってしまっている場合は、この方法でも改善は期待できません。度数を上げたメガネを新調するかレンズ交換しましょう。
※クリングスアームが付いてない鼻パッド一体型のセルフレームなどは、上記で解説した微調整はできません。
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まとめ
せっかく購入したメガネがいまいちフィットしないなぁと残念に思う必要はありません。
人にはそれぞれ鼻の高さや幅、頬骨が出ているかどうかなど違いがあり、目の位置や高さなど顔の各パーツが左右で完全に対称な人はいません。
鼻パッドのクリングスアームはそうした違いに合わせて微細な調整をするためにあります。
それにはアームをどのように曲げれば良いのかを見極める専門知識と経験値、それを実際に調節する技能が必要です。
一真堂は「眼鏡作製技能士」の資格取得者(メガネの総合エキスパート)が在籍しており、確かな技術でお客様がご納得いくまでしっかり調整させていただきます。
メガネの顔に対するポジションに違和感を感じている方はお気軽にご相談ください。