【メガネレンズの選び方】5つのポイントをお伝えします
目次
メガネを購入する際に自分に合うフレームを探す人は多いと思いますが、自分に合うレンズを選ぶ人は少ないのではないでしょうか?
メガネのレンズも多種多様。どんなレンズを選択して良いかわからないかたに向けて選び方のポイントを抑えていきたいと思います。
「視力検査」と「視覚検査」は何が違う?検査の内容やメガネ作製に及ぼす影響など詳しく解説します!
レンズ選びの5つのポイント
①厚み(屈折率)
レンズの厚みは「屈折率」によって決まります。
屈折率とは光がレンズを通ったときに曲がる度合いのことをさします。
よく「1.6」、[1.74」など数字で表記されていたり、「薄型」、「超薄型」などで表記されることもあります。この屈折率の数字が大きいほど素材が変わり、レンズ厚みも薄くなります。
通常はレンズを通した光の屈折角度を急にするにはレンズ表面の凹カーブを大きくする必要があります。カーブが大きくなるほどレンズの端に向かって厚みが増すことになります。
しかし、レンズ自体が光を屈折する力が強いものであれば急なカーブは必要なくなるため、強度数でもレンズを比較的薄くすることができます。
②重さ(比重)
レンズの重さは屈折率によっても変わり、比重というものが関わっています。
比重とは水(水温4℃)の重さを基準として、同じ体積にした時の重さの比のことです。
屈折率が高い素材ほど分子の密度が高くなるため比重も重くなります。
しかし、薄型のレンズにすることで、厚みが出にくくなり、相対的に軽くなる場合もあります。
③鮮明度(アッベ数)
光がレンズを通過する際に、光の波長によって色のズレが生じます。このズレのことを「色収差」と言います。色収差が大きいと物の輪郭が色が付いたようににじんで見えるようになるため、見え方の鮮明さに影響を与えます。このにじみの程度は「アッベ数」というもので表され、この数字が大きいほどにじみが少なくなります。薄型レンズほど、アッベ数が低くなります。
④コーティング
メガネレンズには必ずコーティングが施されています。反射防止コート、汚れ防止カットコートなどレンズの表面に薄くコーティングすることで、レンズを長持ちさせたり、目の保護になるのです。
コーティングにはいくつかの種類があり、オプションで選択できるようになります。
代表的なもので「キズに強いコーティング」、「表裏面のUVカットコーティング」、「ブルーライトカットコーティング」、「くもりにくいコーティング」などがあります。
使用用途に合わせて適切なコーティングを選択したいですね。
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⑤素材
メガネのレンズの素材は大きく分けてプラスチックとガラスの2種類あります。
現在の主流はプラスチックレンズで、軽さと強度に強く、9割以上の方がプラスチックレンズを使用しています。逆にガラスレンズはプラスチックレンズに比べ、熱に強い性質があるので、溶接やガラス職人など常に熱と対峙している方や強度近視の方におすすめのレンズです。
プラスチックレンズとガラスレンズのメリット、デメリットを理解して最適なレンズを選びたいですね。
どんなレンズを選んだらよいかわからないときは
度数に合ったレンズを選択する
レンズを選択するには度数が不可欠です。マイナスやプラスで表記されている度数に応じて適切なレンズを選択することになります。
ひとそれぞれ度数が違うので一概にいえませんが、度数が低い方(1.00~2.00)は屈折率の高いレンズは選択しないことをおすすめします。表のように屈折率の高いレンズを選択すると比重があがり、アッベ数が下がります。厚みとしても、屈折率を上げたところで大きな変化はありません。
使用用途に合ったレンズを選択する
どんなシーンでメガネを使うかをはっきりさせておけば、目的に応じたレンズを選択できます。
例えば、PCなどデスクワークに使う方であれば、ブルーライトカットのコーティングを入れることやにじみを抑えたレンズをおすすめします。
また日常的にかける方であれば、レンズの軽さや表裏面のUVカットコーティングで紫外線から目を守るレンズをおすすめします。
このように使うシーンや使いたいシーンをあらかじめ決めておくとレンズの選択がしやすくなります。
わかりにくい場合は店員に相談すると目的に応じたレンズを提案してくれるので、些細なことでも相談してみてください。